ついにAdobe Premiere Proが、「映像を生成する」時代へ突入しました。
2025年4月2日にリリースされたPremiere Pro v25.2では、話題の「AI生成拡張」機能をはじめ、編集作業を快適にする複数の新機能が登場しています。
本記事では、注目のAI生成機能を初めとする、Premiere Pro v25.2で追加された主な新機能を、動画実演つきでわかりやすく紹介します。
カラーマネジメント機能も大きく強化されており、映像制作に関わる全ての方にとって、見逃せないアップデート内容なので要チェックです。

動画でチェック:Premiere Pro v25.2の新機能まとめ
こちらの動画で、新機能の動作をサクッと確認してみましょう!
AI生成拡張:AIが映像を“補完・生成”する革命的機能

タイムライン上の映像を「AIが自動で補完」してくれる全く新しい編集アプローチ「AI生成拡張」!
映像が数フレーム足りない時やスムーズなつなぎをしたい時に、AIが違和感のない映像を最大2秒間自動生成してくれます。
また、オーディオも最大10秒間延長可能!(※音楽は不可、環境音のみ)
操作も非常に簡単! 「映像編集の発想そのものが変わる」レベルの革新です。
AI生成拡張を無料でお試し利用できるのは2025年6月4日パシフィックタイムまで
メディアインテリジェンスと検索パネル:素材管理が“賢く”なる

メディアインテリジェンスと検索パネルは、AIを活用して、画像、話し言葉、またはメタデータの内容に基づいて素材を検索することができるスマートな検索機能です。
何がすごいって、動画や画像の内容を理解して検索してくれる点です。
しかも、分析と検索用の AI モデルはコンピューターにローカルにインストールされ、動作にインターネットは必要ありません。
フッテージ、分析データ、検索内容は、外部のサーバーに送信されることはないので、安心して利用できます。
素材を取り込むだけで、「中身を理解した上での整理・検索」が可能になり、大量の素材を扱う案件や、チームでの共有編集時に特に効果を発揮します。
キャプションの翻訳機能:多言語対応が超スムーズに!

キャプションの翻訳機能により、自動生成した字幕をPremiere Pro内でそのまま他言語に翻訳可能になりました。
海外向けYouTube動画や多言語ローカライズが爆速で実現可能になります。
- デンマーク語
- オランダ語
- 英語
- フィリピン語
- フランス語(フランス)
- ドイツ語(ドイツ)
- ヒンズー語
- インドネシア語
- イタリア語
- 日本語
- 韓国語
- マレー語
- マラヤーラム語
- ノルウェー語)(ノルウェー)
- ポーランド語
- ポルトガル語(ブラジル)
- ポルトガル語(ポルトガル)
- パンジャブ語
- ロシア語
- 中国語(簡体字)
- 中国語(繁体字)
- スペイン語(スペイン)
- スェーデン語
- テルグ語
- タイ語
- トルコ語
- ベトナム語
カラーマネジメントの強化:ACES対応で色の一貫性が飛躍的に向上

Premiere Pro v25.2では、カラー設定に「広色域」オプションが追加され、これによりACES(Academy Color Encoding System)ワークフローが正式にサポートされるようになりました。
特に、Rec.709・HDR・Log・Low素材など、異なる色空間の素材が混在する編集において、広色域設定を有効にすると、すべての素材がACEScctカラースペースに統一されます。
この仕組みにより、編集時に色のズレや不一致を気にすることなく、一貫性のあるグレーディングに集中できるようになりました。
カラーグレーディングに本気で取り組む方には特に大きな進化です。
ACES(Academy Color Encoding System)とは、映画業界などで使用される業界標準の色管理ワークフローで、複数のカメラ・色空間を統一して扱うためのシステムです。
その他:オーディオ波形がボリューム操作を反映

クリップのオーディオ波形が、ボリュームの調節に追随して大きくなったり小さくなったりと変化するようになり、視覚的にボリュームが大きくなっているのか、小さくなっているのかわかりやすくなりました。
その他の新機能・更新内容は以下の公式情報を参照してください。
https://helpx.adobe.com/jp/premiere-pro/using/whats-new.html
まとめ
Premiere Pro v25.2は、単なる新機能追加にとどまらず、「編集作業そのものの在り方を変える」ような大きな進化を遂げたバージョンです。
- AI生成拡張による“補完する編集”という新概念
- 素材検索やキャプション翻訳のAI処理による補助機能
- プロフェッショナルにも対応するACESワークフローや色管理の強化
など、初心者にもプロにも恩恵がある機能強化がバランスよく詰まっているのが最大の魅力です。
Adobeが目指す「AI × 人間の創造力」の方向性が明確に見えるアップデートであり、今後の進化にも大きな期待が持てます。
Premiere Proユーザーならぜひ最新版を試してみてください!

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