2026年1月リリースされたAdobe After Effects(バージョン 26.0)で、新しいエクスプレッションが追加されました。
これにより、これまで複雑な判定ロジックが必要だった処理が、専用のメソッドでスマートに完結します。
今回のアップデートで追加された2つの機能強化について紹介します。
ドロップダウンのプロパティ参照と時間サンプリング
今回のアップデートにより、エクスプレッションとスクリプトの両方で、ドロップダウンメニューの「項目名(文字列)」を直接扱えるようになりました。
これにより、同期のずれる「重複した文字列リスト」をコード内に保持する必要がなくなり、メンテナンス性が大幅に向上しています。
| 機能(構文) | 戻り値 | 内容・メリット |
dropdownProperty.text | String | 現在の時間で選択されている項目名を取得。テキストレイヤーへの表示に最適。 |
dropdownProperty.textAtTime(time) | String | 指定した時間の項目名を取得。遅延効果の作成や現在と以前の選択の比較、複雑な時間ベースのロジック構築などに活用できる。 |
dropdownProperty.items | String 配列 | メニューにある全選択肢のリストを配列として取得。項目の総数や全リストの把握が可能。 |
以下は、ドロップダウンメニューで選択したテキストをテキストレイヤーにエクスプレッションで表示させた所。

特定の時間の前後のキーフレームやマーカーを取得
「前後の要素」を簡単に取得できる nextKey(time) と previousKey(time) が追加されています。
nextKey(time):次のキーフレーム/マーカーを取得
nextKey(time) は、指定した時間より後にある一番近いキーフレーム、またはマーカーを返します。現在の時間以降にキーフレームやマーカーが存在しない場合は、最後の要素が返されます。
以下のように書くと、現在の時間から次のキーフレームまでの残り時間を取得できます。
const next = thisProperty.nextKey(time);
next.time - time;
この書き方によって「次の変化ポイントまであと何秒か」を直接計算できるため、カウントダウン的な制御やアニメーションの進行管理が簡単になります。
previousKey(time):前のキーフレーム/マーカーを取得
previousKey(time) は、指定した時間以前の一番近いキーフレームまたはマーカーを返します。time以前にキーフレームやマーカーが存在しない場合は最初の要素を返します。
以下のように書くことで、直前のキーフレームからの経過時間を取得できます。
const prev = thisProperty.previousKey(time);
time - prev.time;
これにより「直近のイベントからどれくらい経過したか」を簡単に扱えるため、区間ベースの演出制御などに活用できます。
テキスト表現の幅を広げたい方はこちらも参考にしてください。



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