After Effects v26では、大きな新機能だけでなく、作業環境を底上げする細かな改善もいくつか追加されています。
ただし、これらは単体で大きく取り上げられるほどではないものの、内容を知らないまま使っていると損する可能性もあります。
この記事では、v26で追加された以下の改善について、わかりやすく整理します。
- ロスレス圧縮再生
- Windows ARM ネイティブサポート
- 強化されたUI言語サポート
ロスレス圧縮再生|プレビューの効率が上がる改善
ロスレス圧縮再生は、画質を維持したままキャッシュ容量を節約する仕組みです。
After Effectsでは、プレビュー時にフレームをディスクにキャッシュしますが、この機能によりそのデータが自動的に圧縮されます。
その結果、同じ容量でもより多くのフレームを保存できるようになり、以下のような変化があります。
- 長い尺でも途切れにくくなる
- プレビューの再生範囲が伸びる
- ディスク容量の消費が抑えられる
処理はバックグラウンドで行われるため、特別な操作は不要です。デフォルトで有効になっているので、そのまま使えばOKです。
必要であれば、環境設定の「ディスクキャッシュ」からオフにすることもできますが、基本的にはオンのままで問題ありません。
この機能はデフォルトでオンになっていますが、必要に応じて変更できます。
macOS の場合は、After Effects/設定/ディスクを選択します。
Windows の場合は、編集/環境設定/ディスクを選択します。

- プレビューが途中で止まりやすい
- 長いコンポジションを扱うことが多い
- ディスク容量に余裕がない
一方で、CPUやGPUの処理速度自体が大きく改善されるわけではないため、「動作が重い」問題を根本的に解決するものではありません。
Windows ARM ネイティブサポート|対応デバイスでの最適化
After effects v26.0では、WindowsのARM環境でAfter Effectsがネイティブ動作するようになりました。
これにより、対応デバイスではエミュレーションを介さず動作するため、パフォーマンスや電力効率の改善が期待できます。
対象となるのは、主に以下のような環境です。
- Snapdragon系CPUを搭載したWindowsデバイス
- ARMベースのノートPC・タブレット
ただし現時点では、いくつか制限があり、今後のリリースで以下の機能が追加される予定となっています。
- MotionJPEG と MKV のインポート。
- 一部の形式のハードウェアアクセラレーション書き出し。
- Cinema 4D レンダラーおよび Cineware など関連する C4D 機能
- Windows on Intel 用にコンパイルされたプラグインサポート
- ARM版Windowsデバイスを使っている人
- これからARM環境を検討している人
一般的なIntel / AMD環境のユーザーには、直接的な影響はありません。
強化されたUI言語サポート|多言語環境での柔軟性向上
UI言語まわりの仕様も改善され、言語に関する自由度が上がりました。
主なポイントは以下の通りです。
- OSの表示言語と異なる言語でAfter Effectsを使用できる
- プロジェクト名やレイヤー名に多言語文字を入力可能
- 1つのテキスト欄に複数言語を混在できる
例えば、英語OSのままAfter Effectsだけ日本語表示にしたり、日本語・英語・中国語を混ぜた命名ルールで管理することも可能になります。
また、Unicodeに対応しているため、幅広い文字体系を扱えるのも特徴です。
- 多言語環境で作業している
- 海外素材や共同制作が多い
- 命名ルールを柔軟にしたい
日本語のみで作業している場合は、体感的な変化はほとんどありません。
ちなみに、今回のアップデートとは無関係ですが、以下で紹介してる方法を利用すれば、簡単に日本語のAfter Effectsを英語環境に変更することができます。

まとめ
今回の記事では、After Effects 26.0の新機能のなかから、1つの記事にするほどではないものを集めてまとめています。
大きな機能だけでなく、こうした細かい改善も把握しておくと、After Effectsをより快適に使えるようになります。



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