Adobe Premiere 26.5では、テキストプロンプトから動画やサウンドエフェクトを生成できる「生成メディアツール」や、文字起こしからシーケンスを作成できる「Paper Edit」など、編集作業を効率化する機能が追加されています。
さらに、ProRes RAWのネイティブRAWパラメータ編集、Sony FX5やARRI ALEXA 35 Xtremeへの対応、NVIDIA Blackwell GPUでのハードウェアデコードなど、映像制作環境に関係するアップデートも行われています。
ここでは、Premiere 26.5で追加・強化された主な機能をまとめます。
Adobe Premiere 26.5の新機能一覧
今回の主なアップデートは以下のとおりです。
- 生成メディアツールで動画やサウンドエフェクトを生成
- Paper Editで文字起こしからシーケンスを作成
- Sony FX5カメラをサポート
- ProRes RAWサポートを強化
- ソースの一致でオーディオ設定を自動調整
- オブジェクトマスクを改善
- レンズフレアを新搭載、「回転」と「モザイク」もアップデート
- 生成延長の対応メディアを拡大
- ALEXA 35 XtremeのARRICOREメディアをサポート
- NVIDIA Blackwell でハードウェアアクセラレーション再生を更新
生成メディアツールで動画やサウンドエフェクトを生成
「生成メディアツール」は、Premiereのタイムライン上からテキストプロンプトを使って、動画やサウンドエフェクトを生成できる機能です。
これまでAdobeの動画生成AIはWeb版のFireflyを利用する場面が中心でしたが、今回のアップデートではPremiereから直接メディアを生成できるようになりました。外部ツールに切り替えることなく、編集中のタイムライン上で動画やサウンドエフェクトを生成し、編集可能なクリップとしてそのままシーケンスに追加できます。
生成AIによる素材作成をPremiereの編集作業の中で完結できるため、動画生成AIを実際の編集ワークフローに取り入れやすくなった点が大きな変更です。
Paper Editで文字起こしからシーケンスを作成
Paper Editでは、文字起こしから必要なテキストを選択してラフカットを作成し、新しいシーケンスとして組み立てられます。
シーケンスを作成する前に、選択した内容をプレビューすることも可能。
タイムラインを直接編集せず、文字起こしを見ながら必要な発言を選んでラフカットを作れるため、インタビューなど会話が中心の映像で特に便利な機能です。

Sony FX5をサポート

Premiere 26.5では、Sony FX5のカメラサポートが拡張されました。
96kHz/32ビット浮動小数点オーディオで撮影されたSony XAVCおよびXOCNメディアを、Premiereで扱えるようになっています。
ProRes RAWのネイティブRAWパラメータに対応
ProRes RAWでは、タイムライン上からネイティブRAWパラメータを確認・変更できるようになりました。
さらに、再生がスムーズになり、全体的なパフォーマンスも改善されています。
エフェクトコントロールパネル内、ソースタブをクリックすれば、ProRes RAWにネイティブパラメーターにアクセスできます。

ソースの一致でオーディオ設定を自動調整
書き出し時の「ソースの一致」プリセット等で、オーディオのチャンネル数やサンプルレートまでソースに合わせて自動設定されるようになりました。
5.1chなどのマルチチャンネル素材を、ステレオまでしか対応していない形式に合わせる場合は、自動ダウンミックスによってチャンネル構成を調整。
ソースのチャンネルレイアウトに対応していない形式を選んだ場合には警告も表示されるため、オーディオ設定のミスにも気づきやすくなっています。
普段のステレオ編集では意識する場面は少ない機能ですが、マルチチャンネル素材を扱う場合には、書き出し時の設定ミスを防ぐのに役立つアップデートです。
オブジェクトマスクでマスクエッジをより細かく調整可能に
オブジェクトマスクのスムーズモードに「撮影シャープネス」コントロールが追加され、マスクエッジをより細かく調整できるようになりました。

これにより、スムーズモードで作成したマスクのエッジを、素材に合わせて細かく追い込めるようになっています。モードを切り替えたり再トラッキングしたりする必要もなく簡単に微調整ができます。
拡張パラメーターを使用すれば、、0を中心とした正負のスライダーを使用して内側または外側にマスク境界をシフトすることも可能です。
レンズフレアを新搭載、「回転」と「モザイク」もアップデート
新しい「レンズフレア」エフェクトが追加され、映像にレンズフレアの光を加えられるようになりました。最新のFilmImpact仕様になっているのでSurprise Me!ボタンにも対応しています。
また、既存の「回転」エフェクトと「モザイク」エフェクトもアップデートされ、エフェクトの表現や調整機能が強化されています。

生成延長の対応メディアを拡大
生成AIを使ってクリップの前後を拡張する生成延長も対応範囲が広がりました。
新たに、360pから4K UHDまでの解像度、あらゆるアスペクト比、インターレース、非正方形ピクセルのフッテージに対応。これまで生成延長を適用しにくかった幅広い形式の素材でも、クリップを生成AIで延長できるようになりました。
ALEXA 35 XtremeのARRICOREメディアをサポート
ALEXA 35 Xtremeで使用されるARRICOREメディアを、トランスコードせずPremiereのタイムラインへ直接読み込めるようになりました。
ARRICOREメディアをPremiere上でネイティブに扱えるようになり、高いパフォーマンスで編集できるようになっています。
NVIDIA Blackwell でハードウェアアクセラレーション再生を更新
NVIDIA Blackwell GPUで、MXF形式のAVCおよびHEVC 4:2:2 10-bitのハードウェアデコードに対応しました。
対応するカメラ素材をBlackwell世代のGPU搭載PCで編集する場合に、GPUによるハードウェアアクセラレーションを利用できます。
その他
その他の細かな機能や、バグ修正内容などはAdobe Premiere デスクトップ版リリースノートを参照してください。
まとめ
Adobe Premiere 26.5の注目ポイントは、なんといっても「生成メディアツール」が搭載されたことです。
Premiereのタイムライン上で動画やサウンドエフェクトを直接生成できるようになり、シーケンス内のフレームを使用して新しいカットを作ったり、シーンに合った効果音を作成したりできるようになりました。
生成AIを使って映像をより魅力的なものにブラッシュアップできます。
また、Paper Editによるラフカット作成など、生成AIや文字起こしを活用した新しい編集ワークフローにも対応しています。
まだアップデートしていない方は、ぜひアップデートして新機能を試してみてください。
その他関連情報
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