Blender Foundationは10月22日、長期サポート(LTS)版の最新版となる「Blender 5.2.3 LTS」と「Blender 4.5.15 LTS」をリリースしました。
今回のアップデートはいずれも不具合修正が中心です。Blender 5.2.3 LTSでは、CyclesやEEVEE、Geometry Nodes、Grease Pencil、コンポジターなど、幅広い機能に関する問題が修正されています。
また、両バージョン共通で、破損した.blendファイルの読み込み時に発生するクラッシュや、Pythonスクリプトの自動実行に関する問題なども修正されています。
Blender 5.2.3 LTS
Blender 5.2.3 LTSでは、レンダリングやモデリング、テクスチャペイント、ノード編集など、さまざまな機能に関する不具合が修正されています。
- Geometry Nodesの「Set Material」ノードで使用しているマテリアルを削除した際に発生する問題
- Geometry Nodesのツール実行時に、3次元のデフォルト値が正しく反映されない問題
- Cyclesで、SSSの従来のRandom Walk方式とEmissionを組み合わせた際にクラッシュする問題
- Cyclesで、ポイントクラウドオブジェクトにBumpノードが機能しない問題
- EEVEEで、UVマップが存在しない場合にTangentノードの結果が編集モードで異なる問題
- コンポジターで、Transformノードの後にImage Coordinatesノードを使用すると正常に動作しない問題
- コンポジターのGlareノードで、高品質モード使用時にビューポート内のハイライト位置がずれる問題
- Grease PencilオブジェクトにOpacityモディファイアーを追加するとクラッシュする問題
- テクスチャペイントで、対称描画やクローンツールの使用時にクラッシュする問題
- Knife Projectで、意図しない位置にカットが作成される問題
- UVエディターで、特定の条件下でエッジリング選択を行うとBlenderがフリーズする問題
- Node Wranglerの「Connect to Output」が、特定のソケットタイプで正常に動作しない問題
- glTFエクスポート時に、UDIMテクスチャを使用したUnlitマテリアルが原因でクラッシュする問題
- Video Sequencerで、シーンストリップのバウンディングボックスが正しく表示されない問題
- 拡張機能の一括更新時に、更新対象ではない拡張機能の依存パッケージが削除される問題
このほかにも、CUDAやHIPを使用したレンダリング、画像キャッシュ、アセットライブラリ、アウトライナー、Python APIなどに関する不具合が修正されています。
また、破損した.blendファイルを読み込んだ際に発生する多数のクラッシュや、スクリプトの自動実行に関する問題も修正されています。
Blender 4.5.15 LTS
Blender 4.5.15 LTSでも、複数の不具合が修正されています。
主な修正内容は以下の通りです。
- Windows環境で、IMEによる文字入力の終了時に変換処理が適切にキャンセルされない問題
- Pythonからファイルを開いてシーンを削除した際にクラッシュする問題
- テクスチャのタイムアウト時に、保存していない作業内容が失われる問題
- Video Sequencerで、シーンストリップのバウンディングボックスが正しく表示されない問題
- マテリアルスロットの不正なインデックスに関する問題
- EEVEEで、不正な.blendファイルの画像テクスチャノードが原因でクラッシュする問題
- Rigifyでの
eval()の使用を廃止し、関連する処理を修正
また、Blender 5.2.3 LTSと同様に、破損した.blendファイルの読み込み処理や、Pythonスクリプトの自動実行に関する問題なども修正されています。
まとめ
今回のアップデートでは、両バージョンとも多数の不具合が修正され、特に破損した.blendファイルの読み込み処理やスクリプトの自動実行に関する修正が共通して行われています。
Blender 5.2または4.5 LTSを使用しているユーザーは、修正内容を確認したうえで、最新版へのアップデートを検討するとよいでしょう。

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