【7/13まで】Amazonプライムデーセール開催中

カールノイズエフェクトを新搭載:After Effects 26.3新機能レビュー

カールノイズエフェクトを新搭載:After Effects 26.3新機能レビュー

After Effects 26.3では、新たに「カールノイズ(Curl Noise)」エフェクト追加されました。

煙や水、インクが流れるような有機的な2Dノイズを簡単に生成できるエフェクトで、背景アニメーションや抽象的なモーション、テクスチャ制作など幅広い用途で活用できます。

本記事では、カールノイズエフェクトでできることや主な機能を紹介します。

目次

カールノイズエフェクトとは?

「カールノイズ(Curl Noise)」エフェクトは、従来のフラクタルノイズなどとは異なり、ノイズが渦を巻くように流れる特徴を持っており、煙・水・インク・炎のような自然な流体表現を簡単に作成できます。

背景アニメーションやモーショングラフィックス、テクスチャオーバーレイなど、「流れるような動き」を演出したいシーンに適したエフェクトです。

デフォルト設定のカールノイズ

煙や水のような流体アニメーションを簡単に作成

カールノイズ最大の特徴は、ノイズが一定方向へ流れるのではなく、渦を描くように自然な動きを生成できることです。

例えば次のような表現を手軽に作成できます。

  • 煙がゆっくり立ち上る表現
  • 水流や液体が流れるようなアニメーション
  • インクが水中で広がるような演出
  • 炎やエネルギーエフェクト
  • 抽象的な背景アニメーション
  • 流体テクスチャ
カールノイズとCC Sphereの組み合わせ

カールノイズを活用して以下のタイトルアニメーションを作ってみましたが、こういった表現が簡単に作れるので、触っていて楽しかったです。

カールノイズを活用したタイトル例

カールノイズのパラメーター解説

カールノイズは自由度が高い反面、調整項目が多く、どこから触ればよいのか迷いやすいエフェクトです。

ここでは各パラメーターの役割をわかりやすく解説します。

入力ノイズ(Input Noise)

「ソース」パラメーターでカールノイズの元になるノイズソースを指定します。ここで選択した内容によって、使用できるパラメーターも変化します。

内部(Internal)

After Effectsが内部で生成するノイズを利用します。もっともシンプルなモードで、追加のレイヤーを用意せずにカールノイズを作成できます。

このモードでは次の項目が利用できます。

  • 速度(Speed):ノイズが時間とともに移動する速度。0に設定すると完全に静止します。
  • 方向(Direction):フィールドが移動する角度

このレイヤー(This Layer)

エフェクトが適用されるレイヤーの輝度をノイズ入力として使用します。

画像の明暗がそのままノイズの形状になるため、グラデーション画像などを利用すると独特な流れを作ることができます。

このモードでは、エッジのミラーと柔らかさが利用可能になり、速度・方向は使用できません。

その他のレイヤー(Other Layer)

コンポジション内の別レイヤーを入力として使用します。

例えば、他の

  • アニメーションレイヤー
  • グラデーション
  • ブラーをかけた画像
  • 他のノイズ

などを利用してカールを調整できます。

このモードではソースマッピングとエッジのミラーと柔らかさが利用可能になり、速度・方向は使用できません。

ソースマッピング(Source Mapping)

ソースレイヤーとカールレイヤーのサイズが異なる場合に、ソースレイヤーをカールレイヤーにどのようにマッピングするかを制御します。

  • 塗りつぶし:ソースを伸縮してレイヤーを埋めます。
  • 中央揃え:1:1のピクセルマッピングを使用してソースを中央に配置。ソースがカールレイヤーよりも小さい場合、周囲の領域はニュートラル(中間グレー、グラデーションが生成されないため、エッジにカールは発生しません)として扱われます。ソースが大きい場合は、中央付近で切り取られます。

エッジのミラー(Mirror at Edge)

カール計算がソース境界外の座標をサンプリングする場合の動作を制御します。

  • Off:エッジで自然に減衰
  • On:エッジでミラーリングしシームレスなタイリングパターンを作成します。

柔らかさ(Softness)

入力ノイズをぼかす量です。「このレイヤー」と「その他のレイヤー」でのみ利用できます。

数値を上げるほど細かなディテールが減り、カール方向の変化がより緩やかで滑らかになります。

カールノイズ(Curl Noise)

ここでは生成されるカールノイズそのものを調整します。

トランスフォーム(Transform)

ノイズフィールドの位置とサイズを調整します。

  • スケール(幅・高さ)
  • オフセット
  • 回転

カール生成(Curl Generation)

ノイズの動きや流れ方を決定する最も重要なグループです。

展開(Evolution)

ノイズパターン全体を変化させます。これを時間とともにアニメーション化することで、パターン全体がさまざまな状態を循環します。

ループアニメーションを作る場合は、乱流速度入力ノイズ速度 を0に設定します。

乱流速度(Turbulence Speed)

ノイズフィールドが時間とともに変化する速度です。

値を大きくするほど、より激しく沸き立ち、うねるような動きになります。

渦巻き(Swirl)

渦巻きの強さを調整します。

  • 高い値:渦の密度が高まり、よりダイナミックな動き
  • 低い値:より穏やかで流れるような動き
  • マイナス値:回転方向を反転

密度(Density)

ノイズの変動がどれだけ密集しているかを調整します。

  • プラス:複雑さを中央に引き寄せる
  • マイナス:外側へ押し出す
  • 0:均等に分布

密度を調節することで見た目の印象が大きくかわります。

滑らかさ(Smoothness)

カール構造のシャープさや柔らかさを調整。

値を大きくすると、カールが柔らかく滑らかになります。

垂直バイアス(Blend X/Y)

流れの主方向を調整します。

  • 0%:主に水平方向に流れる
  • 100%:主に縦方向に流れる

フローオプション(Flow Options)

最終的なライン表現を調整します。

最終レンダリング における長く流れるような線の見た目や質感を調整します。

サンプル数(Sample Count)

流れ線の滑らかさと連続性を調節します。

  • サンプル数が多い:より長く、よりまとまりのある線になる
  • サンプル数が少ない:より粗く、途切れ途切れの結果になります。

サンプルの半径(Sample Radius)

ラインの長さを調整します。

  • 0:流れ線のない柔らかなノイズ
  • 200:鮮明で細長い線構造

値が大きいほど、より幅広く、流れるような構造が強調されます。

フローの柔らかさ(Flow Softness)

明るい流線と周囲の暗い領域とのコントラストを調整します。

  • 値が低い:明るいラインと暗い背景のコントラストが強調されます。境界線が鋭く、クッキリとした「パキッとした質感」になります。
  • 値が高い:ラインが周囲の色と滑らかに混ざり合います。境界がぼやけ、全体的に「ソフトで拡散した質感」になります。

エッジ定義(Edge Definition)

ラインエッジのシャープさを調節します。

  • 値が低い:流れの線は柔らかくぼやけたエッジで、互いに溶けあう
  • 値が高い:よしシャープで明るくはっきりとした線になる

フロー減衰(Flow Falloff)

ラインの均一性を調整します。

  • 0:フレーム全体で均一
  • 値が大きい:より有機的で不均一になり、一部のエリアが明るく、他のエリアが暗くなる。

出力

最終的な出力調整が行なえます。

表示(ビュー)

パイプラインの各段階を確認できる

  • 入力ノイズ(Input Noise)
  • カール生成(Curl Generation)
  • 最終レンダリング(Final Render)

最終結果に変換される前の生のカールフィールドの様子を確認したい時に役立ちます。

コントラスト(Contrast)

コントラストを調整します。

高いほどメリハリが強くなります。

明度(Brightness)

全体の明るさを調整します。

HDR結果をクリップ(Clip HDR Results)

HDRの明るさを通常の表示範囲へ制限します。

チャンネル(Channel)

出力が適用されるカラーチャンネルを指定します。

  • RGB
  • アルファ

どの工程で変化しているのかを把握しながら調整できます。

まとめ

カールノイズエフェクトは、After Effectsのノイズ生成機能をさらに強化する新エフェクトです。

従来のフラクタルノイズとは異なる「流れるような動き」を簡単に作成できるため、流体表現を取り入れた映像制作の効率アップが期待できます。

パラメーターを調整するだけでさまざまな流体表現を作成できるので、アップデートしたらぜひ一度試してみてください。

After Effects v26.3その他の新機能の確認はこちら

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

Creative Cloud Pro単体プラン初年度50%オフ

2026年7月22日までAdobe公式サイトにて「期間限定セール」を実施中です。

セール期間中、Adobe Creative Cloud Pro 及び 対象の単体プラン初年度50%OFFで利用することができます。

\最新情報をキャンペーンページでチェック/

この記事を書いた人

Youtubeで動画編集のやり方を教えている「あつし」です。
当サイトでは、動画編集ソフトの使い方や、お役立ち情報、3DCG、VFX等動画編集や映像制作全般についての情報を発信していきます。
また、姉妹サイトの「TRY VEGAS PRO」では、動画編集ソフト「VEGAS Pro」に特化した情報や使い方を配信しています。
姉妹サイトともどもよろしくお願いします。

コメント

コメントする

目次