After Effects 26.3では、IllustratorやSVGコンテンツをコピー&ペーストでシェイプレイヤーとして取り込める機能が追加されました。
本記事では、新機能の概要や使い方、利用時の注意点を紹介します。
IllustratorやSVGコンテンツを直接貼り付け可能に
After Effects 26.3では、IllustratorやSVG対応アプリケーションからコピーしたベクターコンテンツを、コピー&ペーストするだけでシェイプレイヤーとして取り込めるようになりました。
従来はIllustratorファイルを読み込んでからシェイプへ変換するなど、いくつかの手順を経る必要がありましたが、今回のアップデートによってコピー&ペーストだけで編集可能なシェイプレイヤーとして利用できます。
取り込まれたシェイプレイヤーはネイティブデータとして編集できるため、パスや塗り、線などをAfter Effects上でそのまま調整でき、すぐにアニメーション制作へ移ることが可能です。
Illustratorから貼り付ける方法
Illustratorから貼り付けるには、事前にIllustrator側の環境設定で「SVGコードを含める」を有効にしておく必要があります。
Illustrator上で環境設定画面を開きます。
- Windows:編集 > 環境設定 > クリップボードの処理
- macOS:Illustrator > 設定 > クリップボードの処理
ここで「SVGコードを含める」にチェックを入れてOKボタンをクリックします。

設定後は、Illustratorでアートワークをコピーし、After Effectsで編集>貼り付けを実行するだけです。
貼り付け時の動作は、After Effectsの状態によって次のように変わります。
- コンポジションが1つも作成されていない場合:コンポジションが作成される
- コンポジションが存在するけどコンポジションを選択していない場合:新しいコンポジションが作成される
- コンポジションを開いている場合:そのコンポジション内にシェイプレイヤーとして追加される
状況に応じて適切な場所へ配置されるため、特別な操作を行う必要はありません。
実際に試した挙動を紹介
Illustrator上で簡単な図形を作成して、それをAfter Effectsにコピペしてみました。
まず、Illustrator上で以下の図形を作成し、全てを選択して「編集>コピー(Ctrl + C)」でコピーします。

プロジェクト内にコンポジションが1つもない場合
以下のようにプロジェクトが何もない状態で、「編集>ペースト(Ctrl + V)」を実行すると・・・

以下のように、Paste SVGという新規コンポジションが作成されました。

コンポジションを開くとこんな感じ。

コンポジションはあるけど選択されていない場合
以下のようにコンポジションはすでに存在するけど、選択はされていない状態で「編集>ペースト(Ctrl + V)」を実行すると・・・

以下のように、Paste SVGという新規コンポジションが作成されました。

コンポジションが選択されている場合
以下のように、コンポジションが選択されている状態で「編集>ペースト(Ctrl + V)」を実行すると・・・

選択されていたコンポ1のコンポジションの中に新しいシェイプレイヤーとして SVG コンテンツが追加されます。

SVG対応アプリからも貼り付け可能
システムクリップボードへSVGデータを書き込めるアプリケーションであれば、同じようにAfter Effectsへ貼り付けることができます。
そのため、Illustrator以外のベクター編集ソフトでも、SVGデータをクリップボードへ正しく出力できるものであれば利用できる可能性があります。
なお、対応するかどうかは各アプリケーションが有効なSVGデータをクリップボードへ書き込めるかどうかに依存します。
利用時の注意点
SVGテキストは貼り付けに対応していません。
文字を含むデザインを貼り付ける場合は、Illustrator側であらかじめアウトライン化(カーブ化)してからコピーする必要があります。
ロゴやタイトルデザインなどを扱う際は、この点だけ注意しておきましょう。
まとめ
After Effects 26.3では、IllustratorやSVGコンテンツをコピー&ペーストだけで編集可能なシェイプレイヤーとして取り込めるようになりました。
作業手順がシンプルになったことで、IllustratorとAfter Effectsを組み合わせたモーショングラフィックス制作の効率向上が期待できます。
派手な新機能ではありませんが、ベクター素材を扱う機会が多いユーザーにとっては、日々の制作フローをより快適にしてくれる実用的なアップデートと言えるでしょう。



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