SNSやウェブサイトで目を引くおしゃれなアニメーションGIF、どうやって作っていますか?
「After Effectsで作業したけど、GIFにするのが手間…」「画質を落とさずに簡単にエクスポートできたらいいのに!」と感じたことはありませんか?
そんなお悩みを一瞬で解決するのが 「AEJuice Export GIF」。このプラグインを使えば、After Effectsのアニメーションを数クリックで美しいGIFに変換可能です。面倒な設定や複雑な操作は一切なし!
この記事では、AEJuice Export GIFの使い方をわかりやすく解説するので、是非参考にしてみてください。
AEJuice Export GIFとは?

AEJuice Export GIFは、AEJuiceが無料で提供するAfter Effectsプロジェクトを簡単に高品質なGIFに変換できる便利なスクリプトです。
AEJuice Export GIFを利用することで、GIFファイルを簡単に作成できるので、SNS用のアニメーションやウェブサイト用素材の作成に最適です。
- 高速処理
- 圧縮率の調整
- サイズの最適化
ダウンロードとインストール方法
AEJuice Export GIFを利用するには、AEJuice公式サイトからPack ManagerというツールをAEJuiceからダウンロードしてインストールする必要があります。
AEJuice Export GIFは、AEJuice Pack Managerと一緒にインストールされます。
Pack Managerのインストール方法は以下の記事で詳しく解説しているのでそちらを参照してください。

AEJuice Export GIFでGIFを作成する手順
以下の手順で簡単にGIFファイルを作成できます。
ステップ1: After Effectsでアニメーションを作成
GIFにしたいアニメーションをAfter Effects上で作成します。
GIFファイルを作成するなら、短めのループアニメーションがベストです。

ステップ2: AEJuice Export GIFを起動
メニューのウィンドウをクリックし、「AEjuice Export GIF.jsxbin」をクリックします。

以下のダイアログが表示された場合は、「Open Settings」ボタンをクリックします。

ダイアログ内に書かれている内容は以下の通りです。
このスクリプトを実行するには、ファイルの書き込み(プロジェクトのバックアップなど)やネットワークへのアクセス(URLを開くなど)が必要です。
OKを押すと、スクリプトは環境設定パネルを開きます。
「スクリプトによるファイルの書き込みとネットワークへのアクセスを許可する」チェックボックスにチェックを入れ、OKを押します。
パネルが自動的に開かなかった場合は、「編集」-「環境設定」-「スクリプトと式(エクスプレッション)」パネルに移動し、「スクリプトによるファイルの書き込みとネットワークへのアクセスを許可する」を押してください。
P.S.アラートの数を最小限にするために、「スクリプト実行時にユーザーに警告する」のチェックボックスをオフにすることをお勧めします。
環境設定ダイアログが開き「スクリプトとエクスプレッション」設定が表示されるので、「スクリプトによるファイルへの書き込みとネットワークへのアクセスを許可」にチェックを入れて「OK」ボタンをクリックします。

すると、AEjuice Export GIFの画面が表示されます。

ステップ3: 出力設定を調整
設定画面で必要な設定を行います。一番左の「…」ボタンをクリックします。

すると、以下の設定画面が表示されます。

各種設定項目の意味は以下の通りです。
Name | リストからファイル名として使用するものを選択。$compならコンポジション名がファイル名になります。 |
---|---|
Name Case | ファイル名の大文字小文字等を設定できます。 |
FPS | フレームレートを選択します。same as in compositionならコンポジション設定と同じフレームレートになります。 |
Loop | 以下のオプションからループのスタイルを選択します。 ・永久ループ ・ループなし ・1回 ・2回 ・3回 ・4回 ・5回 |
Output | ファイルの出力フォルダを設定します。 ・project folder:プロジェクトフォルダに出力 ・custom:自分で好きな場所を設定 ・desktop:デスクトップに出力 ・ask every time:毎回尋ねる |
Duration | Gifにするタイムラインの範囲を選択します。 ・work area:ワークエリア ・composition duration:コンポジションの長さ ・cuttent time indicator-work area end:カーソルからワークエリアの終端まで ・current time indicator-composition end:カーソルからコンポジションの終端まで |
Clipboard | レンダリング時のクリップボードの使用方法を選択します。 |
Reveal | レンダリング完了時のファイラーの挙動を選択します。 file:ファイラーを開き最後に出力されたファイルをハイライト表示 folder:出力先フォルダを開く nothing:何もしない |
Colors | 使用する色数を選択します。 |
Dithering | GIFのディザリングに使用するアルゴリズムを選択できます。 ・bayer:Ordered 8×8 bayer dithering(deterministic) ・heckbert:1982年にPaul hecbertによって定義されたディザリング。 ・floyd_steinberg:Floyd and Steinberg ディザリング ・sierra2:Frankie Sierra ディザリング v2 ・sierra2_4a:Frankie Sierra ディザリング v2 ライト ・sierra3:Frankie Sierra ディザリング v3 ・burkes:Burkesディザリング ・atkinson:アップルコンピュータのビル・アトキンソンによるアトキンソンディザリング ・none:ディザリングなし |
Stats Mode | GIFのカラーパレットに最適なフレームを選択する方法指定します。より良い品質を得るには 「diff 」を、より高速に変換するには 「full 」を使用します。 |
Bayer Scale | ベイヤー・ディザリングの強度を制御します。bayer_scale “の値を大きくするとディザリング効果が高まり 出力GIFでより顕著なディザパターンを生成します。一方、「bayer_scale 」の値を下げるとディザリング効果が弱まりより滑らかな外観になります。 |
Diff Mode | カラーパレットを生成する際のフレーム間の差分の計算方法を指定します。 none:差分計算が無効になり、変換は速くなりますが正確な色表現ができなくなる可能性があります。 rectangle:フレームの差分分析が実行され、変換時間は長くなりますがより良い色表現が得られます。 |
Render Setting | レンダリング品質を選択します。 ・DV設定 ・ドラフト設定 ・マルチマシン設定 ・最良設定 ・現在の設定 |
Output Mod | mov、avi、mp4のいずれかのフォーマットで出力モジュールを選択します。 |
Shortcut | カスタムショートカットを設定できます。ショートカットを設定すればスクリプトを開くことなくGIFをエクスポートできます。 |
Compress | 圧縮設定。圧縮するとファイルサイズは小さくなりますが画質が悪くなります。 |
Active comp only | 常にアクティブなコンポジションのみをレンダリングする場合にチェック。 プロジェクト内のコンポジションが選択されている場合、ポップアップで一括レンダリングするかどうかを尋ねません。 |
Target size | 目標とする最終的なファイルサイズを指定できます。指定したファイルサイズに収まるように調節されますが、画質が劣化する可能性があります |
Overwrite | 同じ名前のファイルが存在する際、ファイルを上書きするかどうかを指定。 |
Resize to width | すべてのコンポジションを指定された幅にリサイズします。 |
Ask to resize if width is bigger than ??? px | 幅が指定された幅より大きい場合、リサイズを尋ねられます。 |
Ask to resize once per composition(if needed) | 幅が指定された幅より大きい場合はリサイズを尋ね、プロジェクト内のコンポジションごとに1回のみ有効な場合はリサイズを尋ねる。 |
Ask to trim if length is more than ??? sec | 長さが指定時間より長い場合はトリミングを訪ねる。 |
Alpha channel(transparent background) | アルファチャンネル(透明な背景)。追加パッケージのインストールが必要ですが、初回実行時に自動的にインストールされます。 |
Alpha engine | 使用するアルファエンジン。出力品質がオリジナルファイルの品質と一致しない場合に変更する。 ・FFMPEG ・Image Magic |
Open file | デフォルトプログラムでファイルを開く |
Remove temp file | スクリプトは最初にビデオファイル(プラットフォームによってAVIまたはMOV)にレンダリングし、GIFへの変換が成功した後、一時ファイルを削除します。必要であれば、一時ファイルを残すこともできます。 |
設定項目についてよくわからない方は、以下の項目だけ変更すればよいです。
- Loop:forever ※アニメーションを繰り返したい場合
- Render Setting:最良設定
- 透過GIFを作りたい場合は、Alpha channelにチェック
設定が完了したら「Close」ボタンをクリックします。

ステップ4: GIFをエクスポート
設定が完了したら、GIFファイルを出力しましょう。AEJuice Export GIFの画面にある「GIF」ボタンをクリックします。

すると、設定で指定した出力先フォルダにGIFファイルが生成されます。
以下は、今回AEJuice Export GIFで作成した透過GIFです。

AEJuice Export GIFの活用アイデア
AEJuice Export GIFではAdobe AfterEffectsで作成したアニメーションを簡単にGIFファイルにできますが、GIFファイルは以下のような場面で活用することが出来ます。
- SNS投稿:TwitterやInstagram(GIPHY経由)でインパクトのあるアニメーション投稿に最適
- ウェブデザイン:軽量なアニメーションでサイトを魅力的に演出
- プレゼン資料:動きのあるスライドで注目度アップ
よくある質問(FAQ)
- GIFが重くなりすぎるのですが?
-
解像度やフレームレートを下げると軽量化できます。
- 透過GIFは作成できますか?
-
AEJuice Export GIFでは透過背景に対応しています。設定で「Alpha channel」にチェックを付けてください。
- 出力後に色が変わってしまいます。
-
設定の「Colors」で256が設定されているか確認してください。
まとめ|AEJuice Export GIFで作業効率を大幅アップ!
AEJuice Export GIFは、GIFアニメーションを作りたいAfter Effectsユーザーにとっては必須ともいえるツールです。
GIFの作成がこれまで以上に簡単になります。
ぜひこのツールを活用して、作業の時短化を行いましょう。
- AEJuice Starter Pack
- AEJuice Export GIF
- Sound Effects Free
- AEJuice Toolbar
- Starter Pack VFX
- 2.5D Devices Collection
- Quick Folders
- Copy Ease
- Slides – Beginner Collection
- Shifter
- NeonMind AI
- Voiceover AI
- Free Lens Textures
- Anti-Static ToolBox
- Free VFX Assets
- AEJuice Google Material Icons
- Expressions Pack


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