After Effectsを使用していると、キーフレームアニメーションのイージングを調整する作業が意外と時間がかかると感じたことはありませんか?
そんな時に役立つのが、AEJuiceの無料プラグイン集に含まれている「Copy Ease」です。この便利なツールを使えば、既存のイージング設定を簡単にコピー&ペーストでき、作業効率が大幅に向上します。
この記事では、Copy Easeの使い方を初心者にもわかりやすく解説します。さらに、作業時間を短縮し、よりスムーズなアニメーションを作るコツについても紹介していきます。
Copy Easeとは?

AEJuice Copy Easeは、After Effectsのタイムラインキーフレームに設定されたイージングをコピーし、他のキーフレームに簡単に適用できるプラグインです。
このツールの主な特徴は以下の通りです。
- 時間短縮
-
手動でイージングを再現する必要がなくなります。
- 一貫性の向上
-
複数のプロパティ間で同じイージングを使用できます。
- 初心者にも優しい
-
シンプルな操作方法で初心者でも簡単に使いこなせます。
Copy Easeのインストール方法
Copy Easeを利用するには、AEJuice公式サイトからPack ManagerというツールをAEJuiceからダウンロードしてインストールする必要があります。
Copy Easeは、AEJuice Pack Managerと一緒にインストールされます。
Pack Managerのインストール方法は以下の記事で詳しく解説しているのでそちらを参照してください。

Copy Easeの基本的な使い方
起動方法
AEJuice Copy Easeを起動するには、Adobe After Effectsメニューの「ウィンドウ」から「AEJuice Tools – Copy Ease」をクリックします。

すると、以下のパネルウィンドウが起動します。Copy EaseのパネルはAfter Effectsユーザーインターフェースにドッキングする事が可能です。

AEJuice Copy Easeは、UIを起動しなくても、ショートカットキーのみで使用する事も可能です。
- イージングをコピー:Shift + C
- イージングをペースト:Shift + V
- キーフレームを複製:Shift + Z
- キーフレームを反転複製:Shift + X
- イージングプリセット選択画面の呼び出し:Shift + F
イージングのみを他のキーフレームにコピー
コピーしたいイージング(カーブ)が設定されているキーフレームを選択し、Copy Easeパネルの「Copy」ボタンをクリックするか、キーボードの「SHIFTキー+Cキー」を押します。

次に、コピー先のキーフレームを選択し、「Paste」ボタンをクリックするか、キーボードの「SHIFTキー+Vキー」を押します。

すると、以下のようにイージングがコピーされます。

キーフレームの複製
Copy Easeパネル内の「Clone」ボタンを使ってキーフレームの複製が行えます。
キーフレームを複製するには、複製したい位置にタイムラインカーソルを移動し、複製したいキーフレームを選択します。そして、Cloneボタンをクリックするか、キーボードの「SHIFTキー+Zキー」を押します。

すると以下のようにキーフレームが同じ内容で複製されます。

キーフレームの反転複製
Copy Easeパネル内の「Clone」ボタンとAltキーの組み合わせでキーフレームの反転複製が行えます。
複製したい位置にタイムラインカーソルを移動し、複製したいキーフレームを選択します。そして、キーボードのAltキーを押しながらCloneボタンをクリックするか、キーボードの「SHIFTキー+Xキー」を押します。

すると、タイムラインカーソルを軸にキーフレームが反転複製され、コピー元のキーフレームがスケールプロパティの拡大方向に進んでいた場合は、コピー先は反対の縮小方向に進むキーフレームとして複製されます。

グラフエディターで見ると以下のようになります。

イージング(カーブ)プリセットの適用
AEJuice Copy Easeにはあらかじめ12個のイージング(カーブ)プリセットが用意されており、それを利用して選択したキーフレームにコピーすることが出来ます。
プリセットを利用するには、Copy Easeパネルの「Browse」ボタンをクリックします。

すると、以下の画面が表示され、12個のイージングプリセットの挙動を確認することが出来ます。使用したプリセットを選択して「OK」ボタンをクリックします。

この時点で内部にコピーを保持しているので、あとは選択したイージングを適用したいキーフレームを選択し、「Paste」ボタンをクリックするか、キーボードの「SHIFTキー+Vキー」を押します。

すると、以下のようにプリセットで選択したイージングが適用されます。

ショートカットキーの変更(設定ボタン)
設定ボタンから各種操作のショートカットキーを変更することが出来ます。
ショートカットキーを変更するには、Copy Easeパネル内の歯車アイコンボタンをクリックします。

すると、ショートカットの一覧リストが表示されます。

変更したいショートカットのプルダウンリストをクリックすると、「デフォルトショートカットキー」、「Custom」、「No shortcut」の3つが表示されるので希望のオプションを選択します。

「Custom」を選択した場合、以下のショートカット選択画面が表示されるので、キーボードから希望のキーを入力し「OK」ボタンをクリックすればショートカットキーを設定することが出来ます。

ショートカットを設定する際は、他のショートカットと干渉しないようにしてください。
作業効率をさらに上げる活用法
AEJuice Copy Easeを最大限活用するためには、標準のキーフレーム編集と組み合わせて活用する方法を理解することが重要です。以下に、具体的な応用方法を紹介します。
複数キーフレームへのイージング一括適用
アニメーションに統一感を持たせるためには、複数のキーフレームに同じイージングを適用するのが効果的です。Copy Easeの「Paste」機能を使えば、選択したすべてのキーフレームに一度で適用できるため、手動で1つずつ設定する手間が省けます。
- 文字ごとに異なる位置のアニメーションを作る際、すべてに同じイージングを適用すると統一感が生まれる。
- 複数の図形オブジェクトのスケールアニメーションに同じ動きを持たせたい場合。
異なるプロパティへのイージング共有
位置のキーフレームで作成したイージングを、スケールや回転など、他のプロパティに適用することで、一貫した動きを作りやすくなります。
ワンボタンでの完全コピー(Clone)の活用
After Effects標準のコピー&ペーストでは、2回の操作が必要ですが、Copy Easeの「Clone」機能ならワンクリックで完全に複製できます。特に、複雑なキーフレームを一括で複製したい場合に役立ちます。
また、簡単にキーフレームの反転複製も行えるので、途中から反転動作をさせたい時にも便利です。
- キーフレームの移動量やイージング設定をそのまま別の場所に適用可能
- 手間を省きながら、正確な複製を実現
- キーフレームの反転複製を一瞬で実現
ベースとなるイージング設定の再利用
頻繁に使うイージング設定は、空のレイヤーに保存しておき、必要に応じて「Copy」→「Paste」で再利用すると便利です。これにより、複雑なプロジェクト内でも、イージングのスタイルを簡単に統一できます。
- プロジェクトの冒頭で「加速して減速する」動きを作成し、それを複数のシーンで再利用
- 他のプロジェクトで同じイージング設定を使う場合でも、元データとして保存しておける
まとめ
AEJuice Copy Easeは、アニメーションのイージング作業を劇的に簡単にしてくれる超便利なツールです。
特に、複数キーフレームへの一括適用や異なるプロパティ間でのイージング共有は、時間短縮だけでなく、見栄えを向上させる効果もあります。
この記事で紹介したCopy Easeの使い方を参考に、After Effectsの作業効率を上げてみてください!
- AEJuice Starter Pack
- AEJuice Export GIF
- Sound Effects Free
- AEJuice Toolbar
- Starter Pack VFX
- 2.5D Devices Collection
- Quick Folders
- Copy Ease
- Slides – Beginner Collection
- Shifter
- NeonMind AI
- Voiceover AI
- Free Lens Textures
- Anti-Static ToolBox
- Free VFX Assets
- AEJuice Google Material Icons
- Expressions Pack


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