AEJuice NeonMind AIの使い方!After Effectsで簡単に生成AIが利用できる

AEJuice NeonMind AIの使い方!After Effectsで簡単に生成AIが利用できる

「テキストから高品質な画像を生成するAI、Stable Diffusion。その登場は、クリエイティブの世界に大きな変革をもたらしています。そして、そのStable Diffusionの機能をAfter Effects上で簡単に利用できるようにしたのが、「AEJuice NeonMind AI」です。

AEJuice NeonMind AIを使えば、AIの力を活用して、デザインやアニメーションを生成し、After Effect上で即座にそれらを活用することが出来るようになります。

本記事では、AEJuice NeonMind AIの基本的な使い方を解説したいと思います。

目次

AEJuice NeonMind AIとは?

AEJuice NeonMind AIは、生成AI(Stable Diffusion)を活用してAfter Effects上でデザインやアニメーションを自動生成する画期的なプラグインです。

Stable DiffusionとAfter Effectsの機能と組み合わせることで、テキストから生成した画像をアニメーションさせたり、既存の映像素材にAIで生成した要素を合成したりするなど、高度な映像表現が可能になります。

有料版と無料版があり、無料版は512x512pxの出力に制限されています。

AEJuice NeonMind AIの主な機能
Stable Diffusionを使った画像を生成できる

プリセットを使ってわずか数分で特定の効果を適用した画像を生成可能。

アニメーションさせる事も可能

ボタン一つでAI生成画像を繋ぎ合わせたアニメーションを簡単に実現できます。

オリジナルカスタマイズも可能

ユーザーの想像をプロンプトに入力するだけで自分だけのオリジナルな動きを生成。

NeonMind AIのインストール方法

AEJuice NeonMind AIを利用するには、AEJuice公式サイトからPack ManagerというツールをAEJuiceからダウンロードしてインストールする必要があります。

またNeonMind AIを利用するにはAEJuiceにアカウントを登録している必要があります。無料で利用できますが、NeonMind AIを使おうとするとAEJucieアカウントへのログインが求められますのでログインして利用してください。

利用までの流れ
  1. AEJuiceの公式サイトからAEJuice Pack Managerをダウンロード
  2. AEJuice Pack Managerをインストール
  3. After Effectsを起動
  4. AEJuice Pack Managerを起動し「NeonMind AI」をダウンロード
  5. NeonMind AIのインストール(StableDiffusionやその他必要な実行環境のインストール等)

Pack Managerのインストール方法は以下の記事で詳しく解説しているのでそちらを参照してください。

Pack Managerをインストールしたら、Pack Managerを起動し、無料リスト一覧にある「NeonMind AI」をクリックしてダウンロード(※初回のみ)してください。

ダウンロードが完了すると、Pack Manager上で「NeonMind AI」パネルが開きます。

次に、StableDiffusion等の実行環境のインストール作業を行います。

Pack Manager上で「NeonMind AI」パネルから適当なプリセットを選択し、「インポート」ボタンをクリックします。

すると、ブラウザが自動で開き以下の画面が表示されます。

ブラウザが起動しAEJuiceのログイン画面が表示されているはずなので、AEJuiceアカウントにログインします。

すでにAEJuiceにログインしたことのある人は自動でログインされるはずです。

ログインが完了すると、以下の画面が表示されます。内容は「NeonMind AIを使うのは初めてのようだねです。セットアップを完了するためインストーラーを起動します。」みたいなことが書かれています。

「OK」ボタンをクリックします。

NeonMind AIのインストール画面が起動するので、「I have read and agree to the terms」にチェックを入れ「Next」ボタンをクリックします。

Simpleのまま「install」ボタンをクリックします。

以下の画面が表示されるので「はい」ボタンをクリックします。

以下の「Script Alert」画面が出ます。表示内容は「インストールプロセスは最大20分かかります。AfterEffectsを終了しないでください。続行しますか?」という内容です。「Yes」ボタンをクリックします。

パワーシェルが起動し自動で必要な物がダウンロード&インストールされます。

その後、コンソール的なウィンドウが開いたり閉じたりして自動でインストール処理が進んでいきますので、完了するまで完全放置でOK。その間、NeonMind AI Panel画面の下部に「Waiting for Stable Diffusion to be installed」と表示されます。

インストールが完了すると、以下の「Script Alert」画面が表示されます。書かれている内容は、「Neon Mind AIのインストールが完了しました。コンソールウィンドウは閉じないでください(生成の詳細と進行状況が表示されます)」です。内容を理解したら「OK」ボタンをクリックします。

画面上には、以下のコンソール画面が表示されているはずです。この画面はNeonMind AIを利用している間は閉じないでください。

Neon Mind AI Panelの下部にあった表示が消えていることが分かります。

以上で、NeonMind AIを利用する準備が全て整いました。

NeonMind AIの簡単な使い方

NeonMind AIをとことんまで使いこなしたいなら、Stable Diffusionの理解が必要になりますが、Stable Diffusionについてあまりよくわからない方でも、とりあえずは簡単に利用できるようになっています。

AEJuice NeonMind AIには、以下の45種類のプリセットが用意されて、コンポジションにプリセットをインポートして利用します。今回はその方法を紹介します。

NeonMind AIプリセット一覧
  • 80s Movie Poster
  • Acid Poster
  • Amber
  • Atlantis
  • Barbie
  • Bronze
  • Chrome
  • CircuitBoard
  • Color Swirl
  • Crystal
  • Dark energy
  • Dissolve
  • Electric
  • Fashion Brush
  • Gemstones
  • Glacial Ice
  • Glacial Ice XL
  • GlassTech
  • Gold
  • Gold 2
  • Hajime Sorayama
  • Hand drawn
  • Ice
  • Icecream
  • Lava
  • Lego
  • Lineart
  • Liquid
  • Luxury 01
  • Luxury 02
  • Marble
  • Marbling
  • Opal
  • Papercut
  • PinUp
  • Pixel Art
  • Polygon
  • Psychodelic
  • Punk
  • Retrowave
  • Retrowave 2
  • Rust
  • Stone
  • Transparent
  • WaterColor 01

まずは、適用したいコンポジションを用意します。無料版は512x512pxの出力に制限されているので、512×512の大きさでコンポジションを作成しプロジェクトを保存します。プロジェクトフォルダーは生成された画像を保存するために使用されます。

プロジェクト保存パスやコンポジション名には日本語が含まれないようにしてください。日本語が含まれているとエラーが出て機能しません

今回は単純なテキストレイヤーだけを入れたコンポジションを作成しました。次に、AEJuice Pack Manager上のNeonMind AI画面から適用したいプリセットを選択し、インポートボタンをクリックします。

今回は、「Glacial Ice XL」プリセットを使用してみます。

プリセットがダウンロードされ、プリセットのプリコンポジションやエフェクトコントロール等が表示されます。また画面上にNeon Mind AI Panelも表示されているはずです。

初めて使用するプリセットは、スタイルモデルのダウンロードがあるため利用できるようになるまで少し時間がかかります。

コンポジションのControlNetのImageにcompo1が設定されていることが分かります。

では、実際に生成してみましょう。NeonMind AI Panelの左のリストから「txt2img」を選択し、右の「Frame」ボタンをクリックします。

なんか微妙な絵が生成されました。というかAEという文字がうっすらと入っているような気がするけどほぼわからない。

恐らく使用しているモデルが悪いってことで、今度は別のモデルを使用してみます。ControlNetレイヤーをクリックし、エフェクトコントロールの「ControlNet Model」を「SD15_depth」に設定して「Frame」ボタンをクリックします。

今度は、元のAEとういう文字がはっきりと反映されている氷っぽい3D化した文字デザインが生成されました。なかなかいい感じです。「Frame」ボタンを押すたびに新しい画像が生成されるので、気に入ったデザインと遭遇するまで何度も生成してみましょう。いまいちうまくいかない場合は、エフェクトコントロールでパラメーターを調節してみてください。

Animationボタンを利用すると、フレーム毎に画像が自動で生成されていくので、それらをつなぎ合わせたアニメーションを簡単に作成できます。アニメーション機能を利用する際は、あらかじめワークエリアで作成したいフレーム数に制限してからボタンを押しましょう。

生成された画像は、プロジェクト保存フォルダにあるSD_imagesフォルダに中に作成されます。プリセット名がついたフォルダの中に入っています。 

今回紹介した方法だけでなく、NeonMindAiでは、一からプロンプトだけで画像を生成したり、動画に対してエフェクトを生成したりといった事が出来たりします。

機会があれば、そういった方法も紹介できればと思います。

Control Netのエフェクトコントロールについて

Control Netのエフェクトコントロールでは、以下の各種パラメーターを設定できます。

Image

生成AI画像を作るうえで元になる画像のこと。レイヤーの所で利用したいコンポジションを指定します。

ControlNet Model

生成される画像やエフェクトの特定の側面を制御するためのモデルを選択します。

  • SD15_cany:Canny Edge Detectionという画像処理技術を使用して、入力画像のエッジ情報を抽出し、そのエッジ情報を基にして画像生成
  • SD15_depth:「深度(Depth)」情報を利用して画像生成を制御するためのモデルで、入力画像のシーン内の奥行きや立体感を解析し、その情報を基にして生成プロセスを行います
  • SD15_ip-adapter:Image-to-Image Processing Adapter(画像処理用アダプター)を利用して、入力画像に基づく制御を可能にする拡張モデル
  • SD15_ip2p:「Image-to-Prompt-to-Image」のプロセスを利用するためのモデル。入力画像を元にテキストプロンプトを生成し、そのプロンプトを基にさらに画像生成を行います。
  • SD15_openpose:入力画像における人物やオブジェクトのポーズを検出し、そのポーズ情報を基に画像生成を行います。
  • SD15_tile:「タイル処理」に特化した画像生成モデルで、特に繰り返しパターンやタイル状の構造を持つ画像を生成する際に使用します。
Preprocessor

生成プロセスの前に入力データを前処理するためのオプションです。デフォルトでは「なし」に設定されています。

72個も選択肢がありここでは紹介しきれません。自身でいろいろ適用して試してみてください。

Weight

入力データ(例えば画像やプロンプト)の影響度を調整するための設定です。このオプションを使うことで、特定の要素が生成プロセスに与える影響の強さをコントロールすることができます。

Guidance Start

生成プロセスの開始時にどの段階でガイダンス(指示)を開始するかを調整するための設定です。生成される画像がプロンプトやその他の指示にどれくらい早い段階で影響を受けるかを制御します。

Guidance End

生成プロセスの終了時にガイダンス(指示)がどのタイミングで完全に適用されるかを制御します。生成プロセスがどれくらいの段階で指示に対して「忠実」になり、最終的な画像に指示をどれくらい強く反映させるかを調整することができます。

Preproc Res

画像処理の前処理(Preprocessing)の際に使用される設定で、入力画像の解像度(リサイズのサイズ)を調整するためのオプション

Thresh A

画像処理の前処理(Preprocessing)段階で使用されるしきい値(threshold)設定の一つで、画像に適用する閾値を調整します。特に入力画像における強調やコントラストを調整する際に使用されます。

Thresh B

画像の前処理段階で使用されるしきい値(threshold)設定の一つで、画像の特定の強度領域を処理する際に、どの程度の強度でピクセルを対象とするかを調整するための設定です。

無料で満足できなくなったら

AEJuice NeonMind AIは、無料で利用することが出来ますが、無料版の場合は出力解像度が512×512に制限されてしまいます。

有料版を購入すると制限なく利用する事が出来るようになるので、AEJuice NeonMind AIを無料で使ってみて制限なく利用したいと思った方は有料版の購入を検討してみましょう。

まとめ

AEJuice NeonMind AIは、生成AIのStable DiffusionをAfter Effects上で簡単に使えるようにした画期的なプラグインツールです。

After Effectsのタイムラインやコンポジションとシームレスに連携でき、動画素材の生成、スタイルの適用、モーショングラフィックスへの応用などに活用することが出来ます。

After Effectsを使った映像制作にAI画像生成を取り入れたい、モーショングラフィックスやVFXに活用したいといった方は、NeonMind AIを是非試してみてください。

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この記事を書いた人

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